tori03’s diary

写真を撮ることが好きなエンジニアの日記です

「概念」とは現実を掴むための言葉

昨日の観察の結果を基に今日はKA法で価値の分析。うちのチームは悩んだ結果
まず「周りからどう思われたいのか」、「自分がどうしたいのか」という
外向きな価値と内向きな価値でという軸で分けることにした。さらに内向きな価値を達成する手段として、周りを使って実現する」と「周りの人を排除することで実現する」という軸で分けた。

 

例えば「集中して課題を片付けたいとき」は敢えて他の人がいる図書館で勉強することで周りの目を使い自分をだらなけいように追い込む。逆に女の子はリラックスしたい時男子の目を気にしなくて「女子専用休憩室」で休む。こういった具合で周りからの目を上手く使うことで自分の欲求を上手く満たしている。

 

他のチームのまとめ方でうまいなと思ったのは「軸で区切る」のではなく、「構造化」で分析を行ったチーム。維持⇒安心⇒没頭という順番でレイヤーが上がっていくという構造にして分析。分けるのでなく、積み重なるという見方。言われたならそうだなとおもうけど、全く思いつかなかった。次回は分ける以外の構造に挑戦しようと心に決める。

 

次はパターン・ランゲージ。具体的な事象である観察結果を抽象化してパターン・ランゲージにしていく。ここでもやはり苦戦。「具体的な事例の世界」と「抽象的な概念の世界」を行ったり来たり。概念化しているつもりなのに具体的なことを書いてしまったり。逆に抽象化し過ぎて、わざわざ分析しなくても良い当たり前のことになってしまったり。とにかくこれが難しい。

 

近畿大学の山縣先生から教わったことは「概念は現実を掴んでいなければならない」ということ。良い概念はその概念を抽出した事例とは別の事例に当てはめて使うことができる。言い換えると、概念は圧縮形式のようなもので具体的な事例を圧縮した概念という形で収納しておき必要なときに取り出して使う。

 

浅野先生の言葉を借りるとパターン・ランゲージとは「名言」や「企業理念」のようなもの。人に聞かせたときに「それってあるよね~」となる言葉。それぞれの会社は必ずその必勝パターンを持っているがそれが言語化されるとパターン・ランゲージになる。しかし多くの会社ではそれが言語化されていない。パターン・ランゲージがしっかり言語化できれいれば新規事業を行うときもそのパターンを当てはめて事業化をスムーズに進めることができる。なるほどなと思いつつ「うちの会社はどうなんだろ?」と思い返す。時代が変わる中、創業者の言葉を「今の時代に当てはめると?」という視点で考えているのか。本質的なところは変わらないが、時代時代に合わせて言葉は変えてリフレーミングしていかなければと再度認識。

 

話は戻ってパターン・ランゲージ。自分が着目したシーンは「学生さんが次の講義の部屋が近い食堂で休んでいるシーン」。学生さんに話を聞いたところ「講義の直前までダラダラできる」ということ。

①前の講義⇒前の講義の部屋で休憩⇒移動⇒次の講義
②前の講義⇒移動⇒次の講義に近くで休憩⇒次の講義

①と②でトータルの時間は変わらないが②の「次の講義に近くで休憩」にすると
移動時間が休憩時間と捉えることができて得した気分になれるというパターン。
パターン・ランゲージ名は「ゴールに近づくと余裕ができる」。浅野先生からは「言いたいことはわかるがもう一息」と言われる。結局答えが見つからずこのブログを書きながら、悶々としている。

 

全員が一旦発表するも先生からダメだしをくらいやり直し。グループ毎に一つに絞って考え直すことに。うちのグループで注目したのは学生さんが出したパターン。シーンは「女子学生が男子学生の目がない女子専用休憩室でダラダラしている」学生さんが付けたパターンランゲージは「逃げるの公認」。自分もそうだが体言止めで書いてしまうと、人間の行動と結びつかなくなってしまう。特に自分のような理系の人間は箇条書きで端的に書く訓練ばかりしているので動詞で終わる文章が書けない。動詞で終わるように注意して考え直し、「逃げるの認めてよ」というパターン・ランゲージを作る。

 

そしていよいよサービスデザインに移る。今回のお題は「大学祭で今までにないサービスを考える」。うちのチームで議論に上ったのは「逃げるの認めてよ」を部屋のような物理的な空間ではなく、他の方法で実現できないかということ。

 

学生さんに聞くと学園祭は普段以上に自分たちが所属するグループに縛られるイベントといわれた。顔の広い学生さんはたくさんの店で捕まるので案外自由が機会ないらしい。

そんなことを聞いて考えたアイデアは「近大トーク」というアイデア
普段の仲間とはできない、マニアックな会話ができるサービス。例えば、漫画の◯◯が好きだけど、普段のメンバーだと好きなやつがいなくて話できないんだよなーといった具合。先生からは「逃げるの認めてよ」というパターン・ランゲージが面白いと言われる。会社なんかでトイレに篭って出てこなくなる人が結構いるらしい。そういえばうちの会社でもトイレの個室がずっと閉じているときがある。確かにそういった問題を解決できればビジネスになりそうな気が(アイデアは思いついていないけど)。

 

そんなこんなでダラダラ書いてしまったけどわかったようなわからないような感じで結局モヤモヤしている。