tori03’s diary

写真を撮ることが好きなエンジニアの日記です

Xデザイン学校 チーム活動#01

「課題をもう一度ブラッシュアップする」

Xデザイン学校の初回講義の翌週に早速メンバーミーティング兼ユーザ観察をしてきました。今回の目的は「課題をもう一度ブラッシュアップする」。先日の講義のときにテーマを「人と情報の新しい関係」とおき、具体的なユースケースとして「観光・旅行・冒険に関わるサービス」に決めたので、具体的な課題は何かを考えてきました。具体的には次の手順で活動をしてきました。

 

 ①現場を見て問いを立てるために外国人難波の黒門市場を観察する
 ②観察結果をベースに課題は何かをもう一度仮説を立てる
 ③立てた仮説を元に、もう一度大阪城で観察

 

■①現場を見て問いを立てるために外国人難波の黒門市場を観察する

情報と触れる機会が多いのは見知らぬ海外の土地をある時なのではという仮設を元に、まずは最近外国人観光客が多いと噂の難波の黒門市場に観察へ。行ってまず驚いたことはびっくりするくらい中華圏の人たちが多いということ。逆にそれ以外の地域の人は殆どいない。店引きのこえは中国語、支払いはアリペイ対応しているという完全なる中華圏対応。おもわず「ここって日本ですよね?」と聞きたくなるレベル。


もう一つ気づいたことは黒門市場の込み方は異常だが一本道を外れるとびっくりするくらい人がいなくなるという事実。一緒に行ったプロダクトデザイナーさんが教えてくれたが、日本の街は街歩きが楽しくない作りになってしまっているらしい。例えばパリなんかは街全体に歴史的な建物が残っているし、いろいろなところにお店がある。日本では青山などはおしゃれな景色があるだけでなく、下り坂が多くになっているおかげで、前に人が歩いていても、その景色を楽しむことができる。今までの自分になかった発想で勉強になった。

 

■②観察結果をベースに課題は何かをもう一度仮説を立てる
次は観察した結果を元に「課題は何か?」についてディスカッション。ここでもプロダクトデザイナーさんから学びを得る。まず課題定義を言葉にして、その課題に自分たちが共感できるか納得できるまで突き詰める。自分たちが共感できない課題を中途半端に問いても意味がない。当たり前のことかもしれないけど、大切なことだと感じた。


観察結果から得られた定性的なインサイトだけでなく、定量調査の結果についても情報共有「訪日ラボ」というサイトでは、日本にくるインバウンドで課題になっているのは「夜の遊べる」ところが少ないこと。大阪だと夜遅くまで飲める、難波・十三などに観光客が集まっているそうだ。また、日本に来る回数が多いほど滞在期間が長くなり、使うお金の量も増える傾向がある。


そういった情報があると「じゃあ日本に何度も来てもらうにはどうしたら良いのだろう?」という疑問が湧く。そこから「自分たちが何度も行きたくなる旅行先ってなんだろう?」という話になった。例えば自分の家族は毎年夏は千葉の館山の同じペンションに行くことがお決まりになっていたが、なんで毎年行ってたんだろう?。ペンションのオーナーさんと仲良しになったから友達に会いに行く感覚なのかもしれないし、何度も行っているから変なことに悩まなくていいからゆっくりできるからなのかもしれない。

 

少し視点を変えて旅行のビジネスモデルについて考える。旅行のときのお金の使い方を考えたときふと気づいたのは「旅行って売り切り型のビジネスモデルになっているのでは?」ということ。「旅行に来る前、来たあとも旅先とつながるビジネスを作ることはできないのか?」という視点も面白いのではと思った。

 

■③立てた仮説を元に、もう一度大阪城で観察
議論に煮詰まってきたので、もう一度観察へ。今後は場所を変え大阪城へ。まず気づいたことは大阪城には中華圏以外の人が多いということ。大阪城にくるとアメリカやヨーロッパの人たちが一気に増えた気がした。アメリカやヨーロッパの人から見ると日本のお城は珍しいのだろうか、歴史が好きなんだろうかという疑問が湧く。もしかすると中華圏の人は日本のお城を見ても自分たちの国にも同じようなものがあるからわざわざ来ないのかもしれないといろいろ仮説を立てることができた。一緒に行ったWebデザイナーさんから教えてもらったが、欧米の人は食べ物の味よりも機能を重視するそうだ。「奥深い苦味」よりも「健康に良い」と言ったほうが彼らには刺さるらしい。

 

さらに時間もあったのでメンバー各自でユーザ観察を実施。
自分が気づいたこととしては、子供がいる家族は主人公が子供で家族写真を撮っている人が圧倒的に多いということ。そこから思ったのは旅行をする本当の目的は家族との絆を記憶することなのではということ。普段は恥ずかしくて撮らない家族との写真も、旅行先なら撮れるそんなところに旅行の価値があるのではないかと思う。


■まとめ
黒門市場の観察で得られた「日本は街歩きが楽しくないから観光スポットに観光客が集中する」という課題を解決できたらもっと日本をゆっくり楽しんでもらえるのではないかという仮説にたどり着いた。

 

■今回の反省点
・集まるって活動するときは、予めその日のゴールを決めて置くほうがと良い。一日中ミーティングしたり、ユーザ観察していると疲れてきて、だらだらしてしまう。それを防ぐためには毎回ゴール設定を明確にしておく。
・観光/旅行/冒険をごちゃまぜにしない。同じように見える3つの違いに気をつける

 

■次回に向けて
・自分の会社に観光に関する提案をするとBtoBtoCの形になるので、もう一度観光・旅行に関わるステークホルダーを整理する