tori03’s diary

写真を撮ることが好きなエンジニアの日記です

#UXKANSAI09 アクティングアウト~これからのもやもや~

 全9回に及んだUXKANSAIもいよいよ最終回。今回の最終テーマはアクティングアウトを用いて、今まで考えてきたビジネスを発表。取り組んできたテーマは

 

「老朽化した社宅や空き家を解決するビジネス」

 

ステークホルダーは大きく3者いる
・施主である会社
・入居者
・建築会社

 

まず自分が今回のお題を聞いた時疑問に思ったことは

「社宅を持つ費用=人を雇うためのお金」
なのではということ。独身寮に入っていたときに先輩から言われことは「お前は給料をもらってるだけじゃない。独身寮に月一万円で住まわせてもらってるんだから、その分も投資してもらっていると思え。」。敢えて高いお金を出して社宅を持っている会社さんの「人材をどうやって確保するのか」という課題に向き合いたいと思った。

 

次に考えたのは入居者の課題。夫婦共働きが当たり前になったが仕事と子育てをどうやって両立するのか。まだイメージできないけど、これから自分がぶつかるかもしれない課題に取り組むことにした。

 

最後に考えたのは建築会社の課題。ビジネスとして継続できる事業にするにはどうしたら良いのか。ビジネスはボランティアではない。社会に貢献してお役立ち料としての利益をもらうのが事業。本業でも問われる課題にどう向かい合うのか。

 

そんな自分たちのグループが考えたビジネスは
「ここで働く。ここで暮らす。」
社宅の中にコワーキングスペースを設け、夫婦で仕事と子育てを交代しながら生活をできるようにするというサービス。お嫁さんにも働いてもらうことで夫婦の収入をアップさせ、そのお金の一部をコワーキングスペース利用料として、施主さんに渡してもらうビジネス。

 

何か引っかかる所があるな、なんかもやもや、するなと思いつつ望んだ発表当日。発表したリフレクションでようやく原因に気づく。ダメだったのは次の3つ

 

【反省点】
・ペルソナが特殊すぎた
同じセミナーに参加したメンバーのインタビューを基にデザイナーのペルソナを作成したが、テレワークで働いても会社で働くのと同じお給料をもらえる人はほとんどいない。それができるのはこのセミナーに参加するような、少し意識が高い人達だけ。自分の会社もびっくりするくらい人がいるけど、うちの会社でもそれができる人は限られる。先生に言われるまで気づかなかった自分の迂闊さにびっくり。
 
・流行りに乗ってしまった

コワーキングスペースといつ流行りのアイデアに飛びついてしまって、そこから先を考えることができなかった。今までコワーキングスペースに何度か行ったことがあるせいか、コワーキングスペースはこうあるべきというフレームに囚われてしまっていた。


ステークホルダーの善意に期待し過ぎた

ビジネスモデルを考える途中に解決できない課題があると「メリットはあるし、少しは我慢してくれるだろう」という甘えがあった。それが徐々に大きくなって、実現性の低いビジネスになってしまった。

 

・「人に伝える」というこだわりが薄かったこと。

他チームの発表資料を見て思ったが、時間内に作り上げるのを意識しすぎて人に伝えることの意識が薄くなってしまった。他チームを見てビジュアルで伝えることの大切さを改めて思い知る。ビジュライズスキルが不足していることもあるが、普段の癖でロジカルにしすぎて共感してもらいにくい発表になってしまった。

 

【良かった点】
・発表の点を絞ったこと

今回の発表で多分発表時間内に発表を終えたのは自分達のチームだけだった。「伝えたいことは何か?」を資料作り始めた段階から、メンバー全員で意識できた成果だとおもう。


ステークホルダーを常に意識できたこと

考える度合いは甘かったが、先生に言われる前から、入居者だけでなく、施主の利益は何かを意識して進めることができたのは良かった。

 

・他でも学んだことを活かそうとしたこと
上手く使うことができたかはわからないけど
この一年間学んだことを活かせたことはよかった。MIT Media Labで学んだ「ビジョンを持つ」。Zibaの濱口さんの講演で聞いた「みんなが持っているバイアスを考える」。を意識しながら考えることができた。

 

反省する点もたくさんあったがが何より良かったのは、欠席一回で最後までさんかできたこと。去年は後半海外出張でほとんど参加できなかったけど、今年は最後までやりきったことで、こういう所で気をつけないといけないのかということが理解できた。プロセスを最後まで回すことの大切さ、やりきることの大切さを改めて思い知った。これでようやくUXデザインの入り口に立てたと思う。

 

今年講義で掲げた「会社のBtoBビジネスに活かせるUXデザインを身につける」の答えが出た。それは結局「自分自身で作るしかない」ということ。今まで学んだUX、それ以外に学んだこと全てを活かして自分自身で目指すものを作っていくことに決めた。そのために、これからもっと貪欲に学び失敗を恐れず外化して行きたい。


最後に二年に渡って教えをもらった浅野先生、UXKANSAIの運営の方々、同じEチームのメンバー、参加者のみなさん本当にありがとうございました。