UX KANSAIリスタート
UX KANSAI リスタート
5/13からUX KANSAIがリスタートしました。
UXデザイン・デザイン思考に衝撃を受けて、学んでみたいと一年前に飛び込んだUX KANSAIの年間セミナーですが、去年の後半は海外出張が連続し自分的に納得できないなんとも中途半端な形になったので今年リベンジすることを決意。
久しぶりのUX KANSAI
約半年振り?のUX KANSAIということで、気合が入りやや早めに会場に到着。会場に着いたらいきなり「えっ?スタッフ参加でしょ??」って言われて、帰ってきたなーって安心感。
セミナーは浅野先生の「UXサービスデザイン概論」からスタート。久しぶりの浅野先生の辛口トークに笑っていたら、話はみるみる脱線しテーマは「IoTとAI」へ 笑。
まずは去年から今年の最大の変化はデザイン3.0の世界へ突入したこと。IoT/AIが普及したことで、デザインはデザイナー/デザインシンカーだけの役割だけではなくなり、総力戦で望む時代になった。このことは自分も痛感。これからの時代、”技術だけ”・"デザインだけ"で勝つことはほぼ不可能。職種ごと自分は技術だけやっていればいいと思った瞬間にアウト。
そして話はプラットフォームビジネスへ展開。Amazon, Googleのプラットフォームに乗らなくならなければならなくなった途端、メーカーはいくら頑張っても彼らに勝つことはできず、彼らに儲けを吸い取られてしまう。小さくリーン・スタートアップし仮説検証することは大切だが、プラットフォーム・エコシステムの世界観を最初から持っておくことはもっと大切。
AIの普及がもたらす変化。AIは単純労働だけでなく、士業(税理士、医師)などの比較的に高度だと思われる仕事にも取って代わる。その結果職の数が減り、ワークシェアリングが進む。その結果、多くの人の収入が減る。「未来は現状とくらべて必ず改善するわけではない」という浅野先生に一言にハッとし、明るい未来だけを考えて事業開発の仕事をしていた自分に反省。
そしてイノベーションのジレンマの話。「既存の企業は自分たちのお客からしか話を聞かない」。ニコンは既存のコアなカメラマンの話しか聞かずに高画素化や過剰な性能向上を続けたが、その結果市場の変化を捉えきれずに失敗。一方富士フィルムはカメラを持つユーザーの家を訪問し、ユーザーがどんな写真を撮っているのかを調査。その結果ユーザは綺麗な風景の写真を撮っているのではなく、家族や友人の写真を撮りスマホで共有している。そういったユースケースに求められるのは高画素ではなく、スマホとのデータ共有のしやすさ。そしてスマホで見たときにキレイに見える画作り。同じカメラでもユーザーの使い方を考えるか考えないかで結果は大きく変わってくる。うちの会社もニコンのようなパターンになっていることが多いのでその点は反省。
ようやく本題~UXの基本~
UXとは「そのサービスを使ったときに、ユーザーがどんな価値がある体験をできるのか」を考えるための方法の一つ。少し哲学的になってしまうけどUXの最終的な目標は「どうやったら人は幸せになれるのか」という問いの答えを見つけること。去年少しだけUXに触れてみて感じたことは、それを実現するためには「幸せにしてあげたい人の目線に立って、その人のことを考えてあげることが大切」ということ。当たり前のことだけどこれがなかなか難しい。
漠然としたことだけでは具体的なアクションに落とし込めないので、まずは理系の自分が忘れがちな次の4点を気をつけたい。
(1)全ては「サービス」だと考える
メガネは「ものを見るサービス」などとにかく全てをサービスに置き換えて考える癖をつける。「名詞」ではなく「動詞」にすればそこにユーザーが現れ、ユーザーの価値は何なのかをイメージしやすくなる。
(2)長期利用品質を考える
大切ユーザーの体験はやる前/最中/やった後の3つに分かれるが、何度も利用してもらうための繰り返し使ったときの長期利用品質を考える必要がある。リピーターになってもらわないとビジネスとして長く続けることは難しい。
(3)利用シーンの変化を捉える
富士フィルムのカメラのようにユーザーの使い方の変化を捉えることが大切
(4)技術の役割(技術屋である自分への戒めとして)
技術がリードして社会を変えるのではなく、新たな価値観を伝えるための媒体して技術が使われる。
これからの求められるスキル
話は少しだけ戻ってAI,IoTの普及にともなって求められるスキルをUXの観点も取り入れて整理すると、大きくは3つに分けられる。
(1)UXリサーチャー
ユーザーの行動を観察し、本質的な欲求を見つけそれをサービスに落とし込める能力
(2)プロダクトデザイナー
ユーザーが操作を意識しなくてもIoT・AIを活用できるサービス・商品を設計できる能力
(3)UIデザイナー
ユーザーにIoT・AIのサービスを提供するときに、ユーザーにどのような身体的なフィードバックを与えるのかをデザインする能力
今の自分は一つも身につけていないけど、確かにこれからの時代には求められる能力。もしかするとこの能力を全部持った人は誰もいないのでは?とおもいつつ、ただでさえ半人前の自分がどこまで行けるのか、不安もありつつも楽しみ。
仲間から受けた刺激
去年一緒に受けたセミナー仲間3名のライトニングトーク。聞いて衝撃を受けた。
・Oさん:会社で自主的にUX勉強会を結成。業務にも展開。
・Wさん:専門外からの参加にも関わらず全回参加しその全部でブログにレポートを上げる
・Tさん:UXを業務に取り入れ案件受注までこぎつける
みんなすごいの一言。去年自分は一体何をやっていたんだろうと反省。今年の目標はこの3人に追いつく努力をすることが必要だなと痛感。
今年の目標
そういった訳で基本意思の弱い自分を後押しするために今年の目標を3つ
- セミナーのレポートは必ず書く
- 会社の業務に何か一つでもUXの手法を活かす
- 社内にUX仲間を作る
今年はまずはこの目標を達成するために必死のパッチで頑張らねば(←関西の人しかわからないネタでごめんなさい 笑)
UX KANSAIにご興味のある方
下記URLからどうぞ
https://www.facebook.com/uxkansai/